今日は凄く寒かったですね。

でも3/1は20度近くに気温が上がると天気予報アプリが言っています。

下北沢の駅前劇場は私が高校演劇部時代に初めて行った劇場です。

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駅前劇場自体は凄く久々です。となりのOFFOFFシアターとか、下北沢の違う劇場にも年始に行ったばかりなのに。

お芝居のネタバレをパッと見で回避するためにこんな余談で数行使ってやったぜマスクドターキーです。



で、



昨年末コメフェスで1日6作品見て、一番印象に残った女優さんのいる劇団MUさんのお芝居を見てきました。

昨日が初日なので、まだまだ序盤なので、あまり内容は書きたくないのですが、

余韻冷めやらぬうちに褒め称えておこうと思ってます。



というのも(ここから下はネタバレ)、



このお芝居の最重要人物ともいえる人が、『最後まで出てこなかった』。

もちろん出てきてもらっても、

「誰!?」

ってなるかもだし、

「お前が犯人か!」

ともなるかもだし、

結果、なんとももどかしい現実を突きつけられるというか、

現実と空想と言いつつも、全部現実なんだなぁ。日常そのものを描いているからああいう最後になるんだなあ、と。



ちょっと話が変わりますが、



「最近伏線張って最後に回収する漫才多過ぎじゃねぇ!?」

っていう愚痴から始まるネタを考えてて、

1時間2時間のお芝居でももちろんそういう方向性に走るのが顕著で、

役者さんもさることながら、この舞台はとにかく本が凄い。

唯一無二。

むしろ「ちょっと」どころか「だいぶ」ハズれている。今の流行りに。

新しい時代になる、平成が終わるってこういうことか、とか思えてきた(謎)。



コメフェスの頭で見に行くと手痛いしっぺ返しを食らう舞台。

30歳以上推奨です。一通り人生経験を積んだ人が見るとグッときます。むしろ20代非推奨(言うな)。



話を戻します。

脚本家「この人がこの舞台に出てこなかったらこうなるんじゃない?」って感じで出来上がったものかもしれません。いやもう分からないけど。

BGM無し小道具のアコギはあるけど、暗転と明転だけ、

そして、「全くもって誰が主役か分からない」。

出てこなかった架空の人物の周りで起こっている出来事。その人が主役。



衝撃のエンディングでした。



つぶやきもしましたが、

「してやられた!」

というのが率直な感情です。

「そうきたか!」じゃなく、「してやられた」感が凄い。



30代後半からの方々におススメのお芝居。是非お時間のある方は駅前劇場まで足をお運びください。

2時間で完結しない、

この物語の1か月後を見てみたいものです。